2014年2月23日日曜日

【100回記念】iPhoneでOfficeファイルが”編集”できるアプリを連続レビュー (その3)

OliveOffice
  • OS:iOS5.0以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • iPhone上でMS Officeのファイルを編集したい方。
    • PowerPointファイルも編集をしたい方。
    • "無料で"Officeファイルを編集したい方。
  • チェックポイント:一番のお勧めポイントはやはり、無料アプリという点です。広告もなく、画面を専有される事はありませんので、作業に集中できます。
正直な話し、無料でここまでできるのか!と思えるアプリです。部分部分で他のアプリにやや劣るものの、コストパフォーマンスを含めた総合力としては、もしかすると最強かもしれません。

前回は「X無しで保存」するのが良いというTIPsをご紹介しましたが、X有りのファイルだと、officeで開かなくてもオブジェクトが取り出せるという事をご存じでしょうか。Office2007形式はXMLベースのファイルをZIP圧縮したものです。ということは、ZIP圧縮を解凍すれば、ファイル内の画像等をそのまま取り出せるという事です。試しに例えばPowerPointファイルの拡張子を.pptxから.zipに変更してみて下さい。そしてそのファイルを開いてみると・・・フォルダ(ディレクトリ)とファイルが見えるでしょう?その中にスライドで利用した画像が含まれています。ExcelやWordも同様です。わたしも年に数回程度しかお世話にならないTIPsですが、もしもの時に役立ちます。

閑話休題。
3番手のOliveOfficeは、非常にユニークなアプリです。扱えるファイル形式がOffice(1997-2003形式並びに2007形式)だけではなく、.pdf, .mht, .odt, .chm, .txt, .rtf, .rar, .zip, .htmlも扱えます。実はもともとiPhone上でchtmlを扱えるアプリを探していた時に見つけたアプリだったりします。
再現性はこれまでにご紹介したアプリとほぼ同程度でしょうか。PowerPointファイルのオブジェクトについてはやや弱いようです。また、ファイルの展開や描画についても、他のアプリより少しもたつきが感じられます。

chmやmhtが扱えるアプリは珍しいです。
なお、PowerPointファイルについては、編集できるのは文字情報のみです。オブジェクトはもちろん、フォントの変更やサイズの変更もできません。あくまで緊急用の簡易編集と考えた方が良いでしょう。


下記画像↓はExcelファイルでの編集画面です。インターフェースに関しては、OfficeSuite ProfessionalSmart Office 2の中間的なイメージですね。こうして見ると、各アプリともユーザーインターフェースにそれぞれ工夫をしている事がよくわかります。iPhone上でデスクトップのインターフェースを再現する事が必ずしも正解ではないという事です。


前述の通り、扱えるファイル形式も珍しいものを含めて数多く対応しており、Officeファイルの編集が(一応、PowerPointファイルも含めて)可能で、無料。ビジネスマンなら、お守り代わりにインストールしておいて損はないアプリです。
真剣にOffice互換アプリをお探しの方も、まずはこのOliveOfficeから試してはいかがでしょうか。